平成28年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問21
【問題21】
組込みシステムにおけるハードウェアとソフトウェアのコデザインの説明として適切なものはどれか。
ハードウェアとソフトウェアの開発を独立して行い,それぞれの完了後に組み合わせて統合テストを行う手法
ハードウェアとソフトウェアの切分けをシミュレーションによって十分に検証し,その後もシミュレーションを活用しながらハードウェアとソフトウェアを並行して開発していく手法
ハードウェア開発をアウトソーシングし,ソフトウェア開発に注力することによって,短期間に高機能の製品を市場に出す手法
ハードウェアをプラットフォーム化し,主にソフトウェアで機能を差別化することによって,短期間に多数の製品ラインナップを構築する手法
【解説】
ア: ハードウェアとソフトウェアの開発を独立して行い,それぞれの完了後に組み合わせて統合テストを行う手法
誤り。この方法ではハードウェアとソフトウェアの開発が独立しているため、統合時に問題が発生する可能性が高く、コデザインには該当しません。
イ: ハードウェアとソフトウェアの切分けをシミュレーションによって十分に検証し,その後もシミュレーションを活用しながらハードウェアとソフトウェアを並行して開発していく手法
正しい。コデザインの特徴は、ハードウェアとソフトウェアを密接に連携させて並行して設計・開発を進めることであり、シミュレーションを活用する点も含まれます。
ウ: ハードウェア開発をアウトソーシングし,ソフトウェア開発に注力することによって,短期間に高機能の製品を市場に出す手法
誤り。これはアウトソーシングを活用した開発手法の例であり、コデザインには該当しません。
エ: ハードウェアをプラットフォーム化し,主にソフトウェアで機能を差別化することによって,短期間に多数の製品ラインナップを構築する手法
誤り。これはプラットフォーム戦略であり、コデザインとは異なります。
【答え】
イ: ハードウェアとソフトウェアの切分けをシミュレーションによって十分に検証し,その後もシミュレーションを活用しながらハードウェアとソフトウェアを並行して開発していく手法
出典:平成28年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問21