平成24年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問10
【問題10】
仮想記憶方式において,記憶保護を実現するために,階層的に保護レベルを設定し,自分の属する階層よりも高い階層へのアクセスを禁止するものはどれか。
【解説】
ア: ドメイン
誤り。ドメインはプロセスや資源を管理する単位のことで,記憶保護の階層的なアクセス制御とは異なります。
イ: ページキー
誤り。ページキーはページ単位の記憶保護に関連しますが,階層的な保護レベルの概念を直接表しているわけではありません。
ウ: リング
正しい。リングはプロセッサの保護機能で用いられる概念で,プロセスを階層的に管理し,上位リングへの不正アクセスを防ぎます(例: x86アーキテクチャのリング0~リング3)。
エ: 割込み禁止
誤り。割込み禁止は,特定の割込み処理を無効化する機能であり,記憶保護の階層的な制御には関係しません。
出典:平成24年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問10