平成22年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問9
【問題9】
NFS (Network File System) の特徴に関する記述のうち,適切なものはどれか。
Windows サーバに構築されるデバイス共有システムであり,ファイル単位ではなく磁気ディスクイメージで処理を行うので,データのバックアップやリカバリを高速に行うことができる。
主に UNIX で利用されるファイル共有システムであり,離れた場所にあるコンピュータのファイルを,あたかも自分のコンピュータのファイルのように操作することができる。
ファイル共有用のサーバを構築する必要がなく,また,ファイルを複製することなく複数のパスから参照することができるので,磁気ディスクの有効利用や管理の手間を軽減できる。
補助記憶装置とコンピュータの間をファイバチャネルを用いた高速なネットワークで接続し,ブロック単位のデータ送受信を行うことができる。
【解説】
ア: Windows サーバに構築されるデバイス共有システムであり,ファイル単位ではなく磁気ディスクイメージで処理を行うので,データのバックアップやリカバリを高速に行うことができる。
誤り。これはNFSではなく、Windows特有のファイルシステムやバックアップ技術に関連する記述です。
イ: 主に UNIX で利用されるファイル共有システムであり,離れた場所にあるコンピュータのファイルを,あたかも自分のコンピュータのファイルのように操作することができる。
正しい。NFSは主にUNIX系OSで利用され、ネットワーク上のリモートファイルをローカルのファイルのように扱える特徴を持っています。
ウ: ファイル共有用のサーバを構築する必要がなく,また,ファイルを複製することなく複数のパスから参照することができるので,磁気ディスクの有効利用や管理の手間を軽減できる。
誤り。NFSではファイル共有用のサーバが必要であり、記述はNFSの特徴と異なります。
エ: 補助記憶装置とコンピュータの間をファイバチャネルを用いた高速なネットワークで接続し,ブロック単位のデータ送受信を行うことができる。
誤り。これはNFSではなくSAN (Storage Area Network) に関連する技術の説明です。
【答え】
イ: 主に UNIX で利用されるファイル共有システムであり,離れた場所にあるコンピュータのファイルを,あたかも自分のコンピュータのファイルのように操作することができる。
出典:平成22年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問9