ホーム>平成24年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト 午前II 問題一覧> 平成24年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問9 平成24年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問92025年6月20日 【問題9】 優先度に基づくプリエンプティブスケジューリングが行われる二つのタスク A, B がある。優先度は A の方が高く、制約条件は表のとおりである。B が実行中、割込みによって A に実行を移すとき、A, B ともにデッドラインを超えないためには、割込みハンドラを何マイクロ秒以内で処理する必要があるか。ここで、割込み発生から割込みハンドラが起動するまでの時間、及びタスク切替えによるオーバヘッドの時間は無視するものとする。 ア 20 イ 30 ウ 40 エ 50 【解説】 1. 条件の確認 タスクAは優先度が高いため、タスクBの実行中に割込みが発生するとタスクAが実行されます。 割込みハンドラの処理時間をXマイクロ秒とすると、タスクBが中断される時間は「X + タスクAの実行時間」となります。 2. タスクBがデッドラインに間に合う条件 タスクBは起動から100マイクロ秒以内に処理を完了する必要があります。 割込みによる中断時間を考慮すると、次の式が成り立ちます: X + 30(タスクAの実行時間) + 50(タスクBの残り実行時間) <= 100(タスクBのデッドライン)。 この式を解くと以下のようになります: X + 30 + 50 <= 100 X <= 100 - 80 X <= 20。 3. タスクAがデッドラインに間に合う条件 タスクAのデッドラインは60マイクロ秒であり、実行時間は30マイクロ秒です。 割込みハンドラの処理時間Xが20マイクロ秒以内であれば、タスクAも余裕を持ってデッドラインを満たします。 4. 結論 タスクBがデッドラインを超えないためには、割込みハンドラの処理時間は20マイクロ秒以内である必要があります。 【答え】 ア: 20 出典:平成24年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問9 ← 問題一覧に戻る ← 前の問題へ 次の問題へ → 問題の誤植や解答・解説の間違いなどありましたらトップページのお問い合わせよりご連絡いただけると幸いです。 お問い合わせ ✅ サクトレモバイルアプリを使うともっと便利に! 正誤を自動で記録 広告なしで快適に学習 続きから再開、進捗確認が可能 ▶️ iOSアプリ版はこちら ▶️ Androidアプリ版はこちら Posted by chico2740