平成24年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問1
【問題1】
プロセッサの省電力技術の一つであるパワーゲーティングの説明として,適切なものはどれか。
仕事量に応じて,プロセッサへ供給する電源電圧やクロック周波数を変える。
動作していない回路ブロックへのクロックを停止する。
動作していない回路ブロックへの電源を遮断する。
マルチコアプロセッサにおいて,使用していないコアの消費電力枠を,動作しているコアに割り当てる。
【解説】
ア: 仕事量に応じて,プロセッサへ供給する電源電圧やクロック周波数を変える。
誤り。これは「DVFS(Dynamic Voltage and Frequency Scaling)」という省電力技術の説明であり、パワーゲーティングではありません。
イ: 動作していない回路ブロックへのクロックを停止する。
誤り。これは「クロックゲーティング」という技術で、クロック信号を停止することで省電力を実現します。パワーゲーティングはさらに電源供給そのものを遮断します。
ウ: 動作していない回路ブロックへの電源を遮断する。
正しい。パワーゲーティングは、使用していない回路ブロックへの電源供給を遮断することで、省電力を実現する技術です。
エ: マルチコアプロセッサにおいて,使用していないコアの消費電力枠を,動作しているコアに割り当てる。
誤り。これはパワーゲーティングの説明ではなく、リソース割り当ての一部に関する説明です。
【答え】
ウ: 動作していない回路ブロックへの電源を遮断する。
出典:平成24年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問1