平成26年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問25
【問題25】
ICカードの耐タンパ性を高める対策はどれか。
ICカードとICカードリーダが非接触の状態で利用者を認証して,利用者の利便性を高めるようにする。
故障に備えてあらかじめ作成した予備のICカードを保管し,故障時に直ちに予備カードに交換して利用者がICカードを使い続けられるようにする。
信号の読出し用プローブの取付けを検出するとICチップ内の保存情報を消去する回路を設けて,ICチップ内の情報を容易に解析できないようにする。
退職者のICカードは業務システム側で利用を停止して,他の利用者が使用できないようにする。
【解説】
ア: ICカードとICカードリーダが非接触の状態で利用者を認証して,利用者の利便性を高めるようにする。
誤り。これは耐タンパ性ではなく、利便性向上を目的とした対策です。
イ: 故障に備えてあらかじめ作成した予備のICカードを保管し,故障時に直ちに予備カードに交換して利用者がICカードを使い続けられるようにする。
誤り。これは利用継続性を確保するための対策であり、耐タンパ性とは無関係です。
ウ: 信号の読出し用プローブの取付けを検出するとICチップ内の保存情報を消去する回路を設けて,ICチップ内の情報を容易に解析できないようにする。
正しい。プローブによる不正な解析を防ぐための回路を設計し、ICチップ内の情報を守るのは耐タンパ性を向上させる重要な対策です。
エ: 退職者のICカードは業務システム側で利用を停止して,他の利用者が使用できないようにする。
誤り。これはシステム運用におけるセキュリティ管理の一環であり、耐タンパ性の向上には直接関係しません。
【答え】
ウ: 信号の読出し用プローブの取付けを検出するとICチップ内の保存情報を消去する回路を設けて,ICチップ内の情報を容易に解析できないようにする。
出典:平成26年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問25