平成26年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問23
【問題23】
サーバの負荷分散に使われるDNSラウンドロビンに関する記述のうち,適切なものはどれか。
DNSにおいて,一つのIPアドレスに対して複数のサーバ名を割り当てることによって実現する。
DNSにおいて,一つのサーバ名に対して複数のサーバのIPアドレスを割り当てることによって実現する。
接続先サーバがダウンしている場合は,DNSがサーバのダウンを検知して,他のサーバに接続先を変える。
接続先サーバの負荷の状況によって,DNSが接続先を変えることができる。
【解説】
ア: DNSにおいて,一つのIPアドレスに対して複数のサーバ名を割り当てることによって実現する。
誤り。ラウンドロビンDNSではなく,これは異なる用途(例: バーチャルホスト設定)で使用される設定です。
イ: DNSにおいて,一つのサーバ名に対して複数のサーバのIPアドレスを割り当てることによって実現する。
正しい。DNSラウンドロビンでは,一つのドメイン名(サーバ名)に対して複数のIPアドレスを設定し,問い合わせごとに異なるIPアドレスを返すことで負荷分散を実現します。
ウ: 接続先サーバがダウンしている場合は,DNSがサーバのダウンを検知して,他のサーバに接続先を変える。
誤り。DNSはサーバの稼働状態を直接検知する機能を持っていません。これはヘルスチェック機能を備えたロードバランサなどが対応します。
エ: 接続先サーバの負荷の状況によって,DNSが接続先を変えることができる。
誤り。DNSラウンドロビンでは負荷状況を考慮しません。単純に設定された順序でIPアドレスを返します。
【答え】
イ: DNSにおいて,一つのサーバ名に対して複数のサーバのIPアドレスを割り当てることによって実現する。
出典:平成26年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問23