平成28年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問1
【問題1】
図に示すマルチプロセッサシステムにおいて,各 MPU のキャッシュメモリの内容を正しく保つために,共有する主記憶の内容が変化したかどうかを監視する動作はどれか。
【解説】
ア: データハザード
誤り。データハザードはパイプライン処理におけるデータ依存性による問題であり、キャッシュの内容を監視する動作とは関係ありません。
イ: バススヌープ
正しい。バススヌープ(Bus Snooping)は、キャッシュの一貫性を保つために主記憶へのアクセスを監視し、必要に応じてキャッシュの内容を更新する動作です。
ウ: ライトスルー
誤り。ライトスルーは、キャッシュに書き込みを行うと同時に主記憶にも書き込む方式であり、キャッシュの一貫性の監視そのものを指しません。
エ: ライトバック
誤り。ライトバックは、キャッシュの内容を主記憶に書き戻す方式を指し、キャッシュの内容を監視する動作とは異なります。
出典:平成28年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問1