令和2年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問19
【問題19】
マイコンのJTAGを利用したデバッグ手法の説明として,適切なものはどれか。
ROMにデバッグ対象プログラムを制御するプログラムを格納させておき,PCと当該ROMが搭載されているボードとをシリアル通信で接続して,デバッグを行う。
ROMをモニタプログラム内蔵のRAMに置き換え,デバッグ対象プログラムが格納されたROMを模擬しながらデバッグを行う。
ボード上のマイコン用のICソケットに当該マイコンを模擬する装置を接続して,デバッグを行う。
マイコンの端子を通して,外部からマイコン内蔵のデバッグ支援機能を操作し,デバッグを行う。
【解説】
ア: ROMにデバッグ対象プログラムを制御するプログラムを格納させておき,PCと当該ROMが搭載されているボードとをシリアル通信で接続して,デバッグを行う。
誤り。これはJTAGを使用したデバッグの説明ではなく、シリアル通信を用いた手法の説明です。
イ: ROMをモニタプログラム内蔵のRAMに置き換え,デバッグ対象プログラムが格納されたROMを模擬しながらデバッグを行う。
誤り。この説明はエミュレータを使用した手法に近い内容ですが、JTAGによるデバッグではありません。
ウ: ボード上のマイコン用のICソケットに当該マイコンを模擬する装置を接続して,デバッグを行う。
誤り。これはJTAGではなく、外部エミュレータを利用した手法です。
エ: マイコンの端子を通して,外部からマイコン内蔵のデバッグ支援機能を操作し,デバッグを行う。
正しい。JTAGはマイコンの端子を通じてデバッグ支援機能にアクセスし、外部からマイコンの内部状態を直接確認および操作するための標準的なプロトコルです。
【答え】
エ: マイコンの端子を通して,外部からマイコン内蔵のデバッグ支援機能を操作し,デバッグを行う。
出典:令和2年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問19