令和5年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問8
【問題8】
スケジューリングアルゴリズムにおける、リソーススタベーションに関する記述として、適切なものはどれか。
実行中の処理を中断して、強制的に指定された処理を実行すること
タイムスライス方式においてプロセスを切り替える一定時間のこと
優先度の低いプロセスが、必要とするリソースを獲得できないこと
【解説】
ア: 実行中の処理を中断して、強制的に指定された処理を実行すること
誤り。これはプリエンプション(強制割り込み)に近い概念であり、リソーススタベーションの説明ではありません。
イ: タイムスライス方式においてプロセスを切り替える一定時間のこと
誤り。これは「タイムクォンタム」などと呼ばれるCPUの割り当て時間であり、スタベーションとは無関係です。
ウ: プロセスがリソースを利用していること
誤り。単にリソースを利用している状態は正常であり、スタベーションではありません。
エ: 優先度の低いプロセスが、必要とするリソースを獲得できないこと
正しい。リソーススタベーション(飢餓状態)とは、あるプロセスがリソースを長時間、または永続的に獲得できず、進行不能になる現象を指します。
【答え】
エ: 優先度の低いプロセスが、必要とするリソースを獲得できないこと
出典:令和5年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問8