令和6年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問18
【問題18】
組込みソフトウェア開発のデバッグツールに関する説明のうち、適切なものはどれか。
ICE(In-Circuit Emulator)は、ターゲットシステムのROMにデバッグガジェットを内蔵し、ホストコンピュータからターゲットシステムを制御する。
JTAGエミュレーターは、ホストコンピュータからレジスタやメモリの内容を読み書きすることはできない。
オシロスコープは、信号の波形を見ることができるので、タイミングの検証やリアルタイム性の検証に用いることができる。
ロジックアナライザーは、デバイスの1端子だけを計測するためのツールである。
【解説】
ア: ICE(In-Circuit Emulator)は、ターゲットシステムのROMにデバッグガジェットを内蔵し、ホストコンピュータからターゲットシステムを制御する。
誤り。ICEは、ターゲットシステムのROMにデバッグ機能を内蔵するのではなく、ターゲットシステムと接続してプログラムのデバッグを行うためのツールです。
イ: JTAGエミュレーターは、ホストコンピュータからレジスタやメモリの内容を読み書きすることはできない。
誤り。JTAGエミュレーターは、レジスタやメモリの内容を読み書きすることができ、主にハードウェアデバッグに利用されます。
ウ: オシロスコープは、信号の波形を見ることができるので、タイミングの検証やリアルタイム性の検証に用いることができる。
正しい。オシロスコープは、信号の波形を視覚的に確認できるため、タイミングの検証やリアルタイム性の検証に非常に有用なツールです。
エ: ロジックアナライザーは、デバイスの1端子だけを計測するためのツールである。
誤り。ロジックアナライザーは、複数のデジタル信号を同時に計測し、タイミングの関係を解析するツールです。1端子だけを計測するものではありません。
【答え】
ウ: オシロスコープは、信号の波形を見ることができるので、タイミングの検証やリアルタイム性の検証に用いることができる。
出典:令和6年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問18