平成21年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問12
【問題12】
インサーキットエミュレータの説明として,最も適切なものはどれか。
MPU, I/O, メモリなどの各信号線にプローブを介して接続し,ソフトウェアやハードウェアのデバッグを行う。
MPUの代わりとしてボードに接続し,ソフトウェアやハードウェアのデバッグを行う。
ROMの代わりとしてボードに接続し,ソフトウェアのデバッグを行う。
組込みシステムのプログラムの一部に,デバッガの一部又は全部を組み込んで,ソフトウェアのデバッグを行う。
【解説】
ア: MPU, I/O, メモリなどの各信号線にプローブを介して接続し,ソフトウェアやハードウェアのデバッグを行う。
誤り。これはロジックアナライザやオシロスコープの使用例であり,インサーキットエミュレータの特徴ではありません。
イ: MPUの代わりとしてボードに接続し,ソフトウェアやハードウェアのデバッグを行う。
正しい。インサーキットエミュレータ(ICE)は,実際のMPUの代わりとして動作し,プログラムの実行を制御するために使用されます。
ウ: ROMの代わりとしてボードに接続し,ソフトウェアのデバッグを行う。
誤り。これはROMエミュレータの特徴です。
エ: 組込みシステムのプログラムの一部に,デバッガの一部又は全部を組み込んで,ソフトウェアのデバッグを行う。
誤り。これはデバッグ用ファームウェアの特徴であり,インサーキットエミュレータの説明ではありません。
【答え】
イ: MPUの代わりとしてボードに接続し,ソフトウェアやハードウェアのデバッグを行う。
出典:平成21年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問12