平成21年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問7
【問題7】
バスプロトコルに関する記述のうち,適切なものはどれか。
バスアービタがバスの調停を行い,調停の結果,使用権を取得した装置がバスを使用する。
バススレーブがアドレスを出力して,転送相手の装置とその装置内の転送対象を指定する。
バススレーブは,バスを使用したデータ転送が終了すると,各信号線の駆動を停止する。
バスマスタが,バスを時分割で使用するように調停を行うことによって,複数の装置がバスを使用できる。
【解説】
ア: バスアービタがバスの調停を行い,調停の結果,使用権を取得した装置がバスを使用する。
正しい。バスアービタはバス調停を担当し,使用権を取得した装置がバスを使用します。
イ: バススレーブがアドレスを出力して,転送相手の装置とその装置内の転送対象を指定する。
誤り。アドレスの指定はバスマスタが行い,バススレーブは受動的に応答します。
ウ: バススレーブは,バスを使用したデータ転送が終了すると,各信号線の駆動を停止する。
誤り。信号線の駆動はバスマスタが主に担当し,スレーブがこれを停止することはありません。
エ: バスマスタが,バスを時分割で使用するように調停を行うことによって,複数の装置がバスを使用できる。
誤り。時分割でのバス使用は可能ですが,調停を行うのはバスマスタではなく,バスアービタの役割です。
【答え】
ア: バスアービタがバスの調停を行い,調定の結果,使用権を取得した装置がバスを使用する。
出典:平成21年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問7