平成22年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問7
【問題7】
記憶管理におけるオーバレイ方式の記述として,適切なものはどれか。
セグメントをページに分割し,ページ単位に退避と読込みを行う。
退避したプログラムが再び必要になった場合は,それを主記憶に読み込む。
必要がなくなったセグメントの領域に,次に実行するセグメントが上書きされる。
優先度の高いプログラムを実行するために,優先度の低いプログラムを主記憶から追い出す。
【解説】
ア: セグメントをページに分割し,ページ単位に退避と読込みを行う。
誤り。これはページング方式の説明であり,オーバレイ方式ではありません。
イ: 退避したプログラムが再び必要になった場合は,それを主記憶に読み込む。
誤り。これは一般的なスワップ操作の説明に近く,オーバレイ方式の直接的な特徴ではありません。
ウ: 必要がなくなったセグメントの領域に,次に実行するセグメントが上書きされる。
正しい。オーバレイ方式は主記憶の不足を補うために,使用していないプログラムセグメントを切り替えて使用する方法です。
エ: 優先度の高いプログラムを実行するために,優先度の低いプログラムを主記憶から追い出す。
誤り。これは優先順位ベースのスケジューリングやスワッピングの説明であり,オーバレイ方式とは関係がありません。
【答え】
ウ: 必要がなくなったセグメントの領域に,次に実行するセグメントが上書きされる。
出典:平成22年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問7