平成24年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問21
【問題21】
UML 2.0で使用される表記法のうち,システムの動的な振舞いを記述するために有効なものの組はどれか。
【解説】
ア: オブジェクト図,クラス図
誤り。オブジェクト図やクラス図はシステムの構造を記述するための静的な図であり,動的な振舞いの記述には適していません。
イ: コミュニケーション図,パッケージ図
誤り。コミュニケーション図は動的な振舞いを部分的に表しますが,パッケージ図は構造を表す静的な図です。
ウ: コンポーネント図,配置図
誤り。これらはシステムの物理的な構成や配置を表す図であり,動的な振舞いを記述するためのものではありません。
エ: シーケンス図,状態マシン図
正しい。シーケンス図はオブジェクト間のメッセージのやり取りを時間軸に沿って表し,状態マシン図はシステムやオブジェクトの状態遷移を表すため,動的な振舞いを記述するのに適しています。
出典:平成24年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問21