令和6年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問19
【問題19】
故障の予防を目的とした解析手法である FMEA の説明はどれか。
個々のシステム構成要素に起こり得る潜在的な障害モードを特定し、それらの影響度を評価する。
障害を、発生した工程や箇所などで分類して分析し、改善すべき工程や箇所を特定する。
発生した障害について、障害の原因に関係するデータ、事象などを収集し、“なぜ”を繰り返して原因を掘り下げ、根本的な原因を追究する。
発生した障害について、その引き金となる原因を列挙し、それらの関係を木構造で表現する。
【解説】
ア: 個々のシステム構成要素に起こり得る潜在的な障害モードを特定し、それらの影響度を評価する。
正しい。FMEA(Failure Mode and Effect Analysis)は、システムの潜在的な障害モードを特定し、それらの影響度や重大性を評価する手法です。
イ: 障害を、発生した工程や箇所などで分類して分析し、改善すべき工程や箇所を特定する。
誤り。これは、障害の原因を特定するための解析方法であり、FMEAの方法論とは異なります。
ウ: 発生した障害について、障害の原因に関係するデータ、事象などを収集し、“なぜ”を繰り返して原因を掘り下げ、根本的な原因を追究する。
誤り。これは「5 Whys(5回のなぜ)」という手法に関する記述であり、FMEAとは異なります。
エ: 発生した障害について、その引き金となる原因を列挙し、それらの関係を木構造で表現する。
誤り。これは「フィッシュボーンダイアグラム」や「因果関係図」の手法に関連し、FMEAの説明とは異なります。
【答え】
ア: 個々のシステム構成要素に起こり得る潜在的な障害モードを特定し、それらの影響度を評価する。
出典:令和6年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問19