令和6年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問6
【問題6】
プロセスの切替えに関する記述のうち、ディスパッチャの説明として、適切なものはどれか。
主記憶に保存されている選択したプロセスの情報を、CPUにロードしてプロセスを起動する。
次に起動すべきプロセスを、優先順位に従ってプロセス群の中から選択する。
プロセスに与えられたタイムクウォンタムが経過したことを、OSに通知する。
プロセスの実行を中断した後、CPUの情報を主記憶に保存して、あらかじめ定義された処理に制御を移す。
【解説】
ディスパッチャ(Dispatcher)は、プロセスの切替えを行う役割を担うOSのコンポーネントです。
スケジューラによって選択されたプロセスをCPUに割り当て、実行状態にする作業を行います。
ア: 主記憶に保存されている選択したプロセスの情報を、CPUにロードしてプロセスを起動する。
正しい。ディスパッチャの主要な役割の一つです。
イ: 次に起動すべきプロセスを、優先順位に従ってプロセス群の中から選択する。
誤り。これはスケジューラ(Scheduler)の役割です。
ウ: プロセスに与えられたタイムクウォンタムが経過したことを、OSに通知する。
誤り。これはタイマ割り込みの役割です。
エ: プロセスの実行を中断した後、CPUの情報を主記憶に保存して、あらかじめ定義された処理に制御を移す。
誤り。これはコンテキストスイッチの一部の説明です。
【答え】
ア: 主記憶に保存されている選択したプロセスの情報を、CPUにロードしてプロセスを起動する。
出典:令和6年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問6