令和5年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問1
【問題1】
big.LITTLE テクノロジの説明として,適切なものはどれか。
大きなサイズのデータを限られた物理メモリで扱うために,ハードディスクなどのストレージをメモリのように利用する仮想メモリ技術。
消費電力が小さく処理能力が低いコアと,消費電力が大きく処理能力が高いコアとを組み合わせたマルチコアプロセッサ技術。
低速でビット単価が安い大容量メモリと,高速でビット単価が高い小容量メモリとを組み合わせた階層メモリ技術。
ビッグエンディアンのアーキテクチャと,リトルエンディアンのアーキテクチャとを切替え可能なプロセッサ技術。
【解説】
ア: 大きなサイズのデータを限られた物理メモリで扱うために,ハードディスクなどのストレージをメモリのように利用する仮想メモリ技術。
誤り。これは仮想メモリに関する説明であり、big.LITTLEとは関係がありません。
イ: 消費電力が小さく処理能力が低いコアと,消費電力が大きく処理能力が高いコアとを組み合わせたマルチコアプロセッサ技術。
正しい。big.LITTLEテクノロジは、異なる処理能力を持つコア(低消費電力コアと高性能コア)を組み合わせ、効率的な処理を実現する技術です。
ウ: 低速でビット単価が安い大容量メモリと,高速でビット単価が高い小容量メモリとを組み合わせた階層メモリ技術。
誤り。これは階層メモリに関する説明であり、big.LITTLEとは関係がありません。
エ: ビッグエンディアンのアーキテクチャと,リトルエンディアンのアーキテクチャとを切替え可能なプロセッサ技術。
誤り。これはエンディアンに関する技術であり、big.LITTLEとは関係がありません。
【答え】
イ: 消費電力が小さく処理能力が低いコアと,消費電力が大きく処理能力が高いコアとを組み合わせたマルチコアプロセッサ技術。
出典:令和5年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問1