令和4年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問10
【問題10】
MPU がもつウェイト機能及びレディ機能の使い方として,適切なものはどれか。
MPU と DMA コントローラーとのバス調停を行う。
アクセス速度の遅い I/O デバイスと MPU を同期させる。
実行すべきタスクがないときに,MPU をウェイト状態とする。
【解説】
ア: MPU と DMA コントローラーとのバス調停を行う。
誤り。これはバスアービトレーションと呼ばれる機能で、ウェイト機能やレディ機能とは別の仕組みです。
イ: アクセス速度の遅い I/O デバイスと MPU を同期させる。
正しい。ウェイト機能やレディ機能は、低速なI/Oデバイスに対して、MPUのアクセスを待機させることで同期を取る役割を果たします。
ウ: 実行すべきタスクがないときに,MPU をウェイト状態とする。
誤り。これは省電力モードなど別の用途であり、ウェイト機能本来の使い方ではありません。
エ: 入出力装置の処理完了を MPU に知らせる。
誤り。これは割り込み(インタラプト)機能によって実現される動作です。
【答え】
イ: アクセス速度の遅い I/O デバイスと MPU を同期させる。
出典:令和4年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問10