令和3年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問23
【問題23】
アジャイル開発のスクラムにおけるスプリントのルールのうち、適切なものはどれか。
スプリントの期間を決定したら、スプリントの1回目には要件定義工程を、2回目には設計工程を、3回目にはコード作成工程を、4回目にはテスト工程をそれぞれ割り当てる。
成果物の内容を確認するスプリントレビューを、スプリントの期間の中間時点で実施する。
プロジェクトで設定したスプリントの期間でリリース判断が可能なプロダクトインクリメントができるように、スプリントゴールを設定する。
毎回のスプリントプランニングにおいて、スプリントの期間をゴールの難易度に応じて、1週間から1か月までの範囲に設定する。
【解説】
ア: スプリントの期間を決定したら、スプリントの1回目には要件定義工程を、2回目には設計工程を、3回目にはコード作成工程を、4回目にはテスト工程をそれぞれ割り当てる。
誤り。スクラムでは、各スプリントで要件定義からテストまでの一連の工程を完了させることが基本です。工程を分割して複数のスプリントに割り当てるやり方はスクラムの原則に反します。
イ: 成果物の内容を確認するスプリントレビューを、スプリントの期間の中間時点で実施する。
誤り。スプリントレビューはスプリントの最後に行われるものであり、中間時点では実施しません。
ウ: プロジェクトで設定したスプリントの期間でリリース判断が可能なプロダクトインクリメントができるように、スプリントゴールを設定する。
正しい。スプリントの目的は、リリース可能なプロダクトインクリメントを提供することです。そのため、スプリントゴールはこれを実現するために設定されます。
エ: 毎回のスプリントプランニングにおいて、スプリントの期間をゴールの難易度に応じて、1週間から1か月までの範囲に設定する。
誤り。スプリントの期間は一定に保つべきであり、ゴールの難易度によって調整することは推奨されません。
【答え】
ウ: プロジェクトで設定したスプリントの期間でリリース判断が可能なプロダクトインクリメントができるように、スプリントゴールを設定する。
出典:令和3年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問23