令和3年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問19
【問題19】
CPS(Cyber-Physical System)の考え方に基づいて、システムを開発している。このシステムの構成要素に故障が発生したときには、利用者に危害が及ばないような方法でシステムを停止する仕様としている。このように故障発生時に安全を保つことができるシステムの性質を何と呼ぶか。
【解説】
ア: フールプルーフ
誤り。フールプルーフは、利用者が誤操作をしても危険な事態が発生しないように設計された仕組みを指します。この問題の内容には当てはまりません。
イ: フェールセーフ
正しい。フェールセーフは、システムに故障が発生した際に、安全を最優先にした動作を行う仕組みを指します。利用者への危害を防ぐためにシステムを停止する仕様は、この性質に該当します。
ウ: フェールソフト
誤り。フェールソフトは、故障が発生してもシステム全体が停止せず、縮小運転や制限された形で動作を継続する性質を指します。この問題では当てはまりません。
エ: フォールトアボイダンス
誤り。フォールトアボイダンスは、そもそも故障を発生させないようにする設計思想のことを指します。この問題の故障発生後の挙動には該当しません。
出典:令和3年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問19