令和3年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問18
暗号化鍵で平文を暗号化してから,その暗号化鍵を別の暗号化鍵で暗号化する。
暗号化メールを送信する際に,送信者が電子メールの返信先メールアドレスを設定する。
公開鍵暗号方式を利用し,電子メールの受信者の公開鍵でメール本文を暗号化する。
光の最小単位である光子1個1個に1ビットのデータを載せて送り,受信した光子の数を確認することによって盗聴を発見できる。
【解説】
ア: 暗号化鍵で平文を暗号化してから,その暗号化鍵を別の暗号化鍵で暗号化する。
正しい。エンベロープ暗号化では、平文を共通鍵暗号で暗号化し、その共通鍵自体を公開鍵暗号で暗号化します。この手法は、共通鍵暗号の効率性と公開鍵暗号の安全性を組み合わせた方式です。
イ: 暗号化メールを送信する際に,送信者が電子メールの返信先メールアドレスを設定する。
誤り。これは暗号化の内容ではなく、メールの基本的な設定や運用に関する説明です。
ウ: 公開鍵暗号方式を利用し,電子メールの受信者の公開鍵でメール本文を暗号化する。
誤り。公開鍵暗号方式のみを使用した暗号化の説明ですが、エンベロープ暗号化は共通鍵暗号と公開鍵暗号の組み合わせです。
エ: 光の最小単位である光子1個1個に1ビットのデータを載せて送り,受信した光子の数を確認することによって盗聴を発見できる。
誤り。これは量子暗号通信に関する説明であり、エンベロープ暗号化とは関係がありません。
【答え】
ア: 暗号化鍵で平文を暗号化してから,その暗号化鍵を別の暗号化鍵で暗号化する。
出典:令和3年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問18