令和3年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問7
【問題7】
プロセスのスケジューリングに関する記述のうち、ラウンドロビン方式の説明として適切なものはどれか。
各プロセスに優先度が付けられていて、後に到着してもプロセスの優先度が実行中のプロセスよりも高ければ、実行中のものを中断し、到着プロセスを実行する。
各プロセスに優先度が付けられていて、イベントの発生を契機に、その時点で最高優先度のプロセスを実行する。
各プロセスの処理時間に比例して、プロセスのタイムクウォンタムを変更する。
各プロセスを待ち行列に並んだ順にタイムクウォンタムずつ実行し、終了しないときは待ち行列の最後につなぐ。
【解説】
ア: 各プロセスに優先度が付けられていて、後に到着してもプロセスの優先度が実行中のプロセスよりも高ければ、実行中のものを中断し、到着プロセスを実行する。
誤り。これは優先度スケジューリング(プリエンプティブ方式)の説明です。
イ: 各プロセスに優先度が付けられていて、イベントの発生を契機に、その時点で最高優先度のプロセスを実行する。
誤り。これも優先度スケジューリングに関する説明です。
ウ: 各プロセスの処理時間に比例して、プロセスのタイムクウォンタムを変更する。
誤り。これは実行時間に基づく動的スケジューリングの説明であり、ラウンドロビンではありません。
エ: 各プロセスを待ち行列に並んだ順にタイムクウォンタムずつ実行し、終了しないときは待ち行列の最後につなぐ。
正しい。ラウンドロビン方式は、すべてのプロセスに公平にCPU時間(タイムクウォンタム)を割り当て、一定時間ごとに切り替えながら順に処理を行います。
【答え】
エ: 各プロセスを待ち行列に並んだ順にタイムクウォンタムずつ実行し、終了しないときは待ち行列の最後につなぐ。
出典:令和3年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問7