令和2年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問24
【問題24】
AR(Augmented Reality)技術を用いて疑似体験を得ることができる組込み機器の一つにARグラスがある。このARグラスの説明として,適切なものはどれか。
現実空間に付加情報が合成されて表示され,現実世界が拡張されたように見える。
光源と物体の形状などを基に物体に陰影がつけられ,場所ごとに明るさの違いを設けることによって,物体の立体感が増したように見える。
コンピュータ上に作り出された人工的な環境で,あたかもそこにいるかのように見える。
左右のレンズにあるシャッターを交互に開閉し,視差を人工的に作り出すことによって,脳内で奥行きや立体感を生み出して3Dに見える。
【解説】
ア: 現実空間に付加情報が合成されて表示され,現実世界が拡張されたように見える。
正しい。AR(Augmented Reality)は、現実空間にデジタル情報を重ね合わせて表示し、現実世界を拡張する技術です。ARグラスはこの技術を活用した典型的なデバイスです。
イ: 光源と物体の形状などを基に物体に陰影がつけられ,場所ごとに明るさの違いを設けることによって,物体の立体感が増したように見える。
誤り。これは物体の陰影を用いた視覚効果に関する説明であり、AR技術そのものではありません。
ウ: コンピュータ上に作り出された人工的な環境で,あたかもそこにいるかのように見える。
誤り。これはVR(Virtual Reality)の説明に該当します。
エ: 左右のレンズにあるシャッターを交互に開閉し,視差を人工的に作り出すことによって,脳内で奥行きや立体感を生み出して3Dに見える。
誤り。これはステレオスコピック3Dディスプレイの仕組みを説明しており、AR技術の説明ではありません。
【答え】
ア: 現実空間に付加情報が合成されて表示され,現実世界が拡張されたように見える。
出典:令和2年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問24