令和2年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問20
【問題20】
組込みシステムの開発における,ハードウェアとソフトウェアのコデザインを適用した開発手法の説明として,適切なものはどれか。
ハードウェアとソフトウェアの切分けをシミュレーションによって十分に検証し,その後もシミュレーションを活用しながらハードウェアとソフトウェアを並行して開発していく手法
ハードウェアの開発とソフトウェアの開発を独立して行い,それぞれの完了後に組み合わせて統合テストを行う手法
ハードウェアの開発をアウトソーシングし,ソフトウェアの開発に注力することによって,短期間に高機能の製品を市場に出す手法
ハードウェアをプラットフォーム化し,主にソフトウェアで機能を差別化することによって,短期間に多数の製品ラインアップを構築する手法
【解説】
ア: ハードウェアとソフトウェアの切分けをシミュレーションによって十分に検証し,その後もシミュレーションを活用しながらハードウェアとソフトウェアを並行して開発していく手法
正しい。この手法はコデザインの典型的な特徴です。ハードウェアとソフトウェアを同時に設計・検証することで,開発の効率化と高品質化を実現します。
イ: ハードウェアの開発とソフトウェアの開発を独立して行い,それぞれの完了後に組み合わせて統合テストを行う手法
誤り。これは従来の独立開発モデルに該当し,コデザインとは異なります。
ウ: ハードウェアの開発をアウトソーシングし,ソフトウェアの開発に注力することによって,短期間に高機能の製品を市場に出す手法
誤り。アウトソーシング戦略であり,コデザインの概念とは無関係です。
エ: ハードウェアをプラットフォーム化し,主にソフトウェアで機能を差別化することによって,短期間に多数の製品ラインアップを構築する手法
誤り。これはプラットフォーム化戦略の説明であり,コデザインの手法ではありません。
【答え】
ア: ハードウェアとソフトウェアの切分けをシミュレーションによって十分に検証し,その後もシミュレーションを活用しながらハードウェアとソフトウェアを並行して開発していく手法
出典:令和2年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問20