令和2年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問13
【問題13】
車の自動運転に使われるセンサの一つであるLiDARの説明として,適切なものはどれか。
超音波を送出し,その反射波を測定することによって,対象物の有無の検知及び対象物までの距離の計測を行う。
道路の幅及び車線は無限遠の地平線で一点(消失点)に収束する,という遠近法の原理を利用して,対象物までの距離を計測する。
ミリ波帯の電磁波を送出し,その反射波を測定することによって,対象物の有無の検知及び対象物までの距離の計測を行う。
レーザ光をパルス状に照射し,その反射光を測定することによって,対象物の方向,距離及び形状を計測する。
【解説】
ア: 超音波を送出し,その反射波を測定することによって,対象物の有無の検知及び対象物までの距離の計測を行う。
誤り。これは超音波センサの説明であり,LiDARとは異なります。
イ: 道路の幅及び車線は無限遠の地平線で一点(消失点)に収束する,という遠近法の原理を利用して,対象物までの距離を計測する。
誤り。これは遠近法を用いた視覚的計測に関する説明であり,LiDARの原理ではありません。
ウ: ミリ波帯の電磁波を送出し,その反射波を測定することによって,対象物の有無の検知及び対象物までの距離の計測を行う。
誤り。これはミリ波レーダーの説明であり,LiDARではありません。
エ: レーザ光をパルス状に照射し,その反射光を測定することによって,対象物の方向,距離及び形状を計測する。
正しい。LiDARはレーザ光を用いて高精度に対象物の位置や形状を計測する技術です。
【答え】
エ: レーザ光をパルス状に照射し,その反射光を測定することによって,対象物の方向,距離及び形状を計測する。
出典:令和2年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問13