令和2年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問7
【問題7】
リアルタイムOSにおけるコンテキストの使用方法に関する記述のうち、適切なものはどれか。
アプリケーションタスクを、アプリケーションタスク共有のコンテキストで実行させる。
アプリケーションタスクを、カーネルのコンテキストで実行させる。
カーネルを、アプリケーションタスクのコンテキストで実行させる。
割込み処理を、割込み処理ごとのコンテキストで実行させる。
【解説】
ア: アプリケーションタスクを、アプリケーションタスク共有のコンテキストで実行させる。
誤り。アプリケーションタスクは、それぞれ独立したコンテキストで実行されるべきです。共有のコンテキストではタスク間の影響が発生しやすくなります。
イ: アプリケーションタスクを、カーネルのコンテキストで実行させる。
誤り。カーネルのコンテキストとアプリケーションタスクのコンテキストは分離されており、それぞれ独立した形で実行されます。
ウ: カーネルを、アプリケーションタスクのコンテキストで実行させる。
誤り。カーネルは専用のカーネルコンテキストで実行されるべきであり、アプリケーションタスクのコンテキストでは実行されません。
エ: 割込み処理を、割込み処理ごとのコンテキストで実行させる。
正しい。リアルタイムOSでは、割込み処理はそれぞれ独立した割込み処理コンテキストで実行されることで、他の処理と区別されます。
【答え】
エ: 割込み処理を、割込み処理ごとのコンテキストで実行させる。
出典:令和2年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問7