平成31年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問23
【問題23】
ソフトウェアのテスト手法のうち,ファジングはどれか。
テスト対象に問題を引き起こす可能性があるデータを大量に送り込み,その応答や挙動を監視することによって脆弱性を検出する。
テスト対象の振る舞いを状態遷移表で整理し,発生し得る遷移をテストする。
同値分割で得られた,同値クラスの境界となる値,及びその前後の値を明らかにして,それらをテストデータとする。
プログラムの処理経路を網羅するようにテストを実施し,正しく動作することを検証する。
【解説】
ア: テスト対象に問題を引き起こす可能性があるデータを大量に送り込み,その応答や挙動を監視することによって脆弱性を検出する。
正しい。ファジングは大量のランダムまたは意図的に作成された異常データをテスト対象に送り込み,予期しない挙動や脆弱性を検出する手法です。
イ: テスト対象の振る舞いを状態遷移表で整理し,発生し得る遷移をテストする。
誤り。これは状態遷移テストに関する記述です。
ウ: 同値分割で得られた,同値クラスの境界となる値,及びその前後の値を明らかにして,それらをテストデータとする。
誤り。これは同値分割テストや境界値分析に関する記述です。
エ: プログラムの処理経路を網羅するようにテストを実施し,正しく動作することを検証する。
誤り。これはコードカバレッジを意識した網羅的テストに関する記述です。
【答え】
ア: テスト対象に問題を引き起こす可能性があるデータを大量に送り込み,その応答や挙動を監視することによって脆弱性を検出する。
出典:平成31年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問23