平成31年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問13
【問題13】
SoCを構成するための部分回路情報で,機能単位にまとめられるものをIPコアと呼ぶ。このIPコアの説明として,適切なものはどれか。
IPコアは,SoC構成要素のアナログ回路だけを対象としている。
IPコアは,動作が確認されているので検証の必要がない。
IPコアは,どの半導体製造プロセス技術でも自由に使うことが可能である。
IPコアを利用することによって,SoC全体を一から設計するよりも開発期間を短縮できる。
【解説】
ア: IPコアは,SoC構成要素のアナログ回路だけを対象としている。
誤り。IPコアはアナログ回路だけでなく,デジタル回路を含むSoC構成要素全般に利用されます。
イ: IPコアは,動作が確認されているので検証の必要がない。
誤り。IPコアは動作確認済みで提供されることが多いですが,SoCに統合した際の動作検証は依然として必要です。
ウ: IPコアは,どの半導体製造プロセス技術でも自由に使うことが可能である。
誤り。IPコアは特定のプロセス技術に依存して設計されている場合があり,必ずしも全てのプロセスで利用できるわけではありません。
エ: IPコアを利用することによって,SoC全体を一から設計するよりも開発期間を短縮できる。
正しい。IPコアを利用することで,設計の一部を再利用できるため,開発期間の短縮が可能です。
【答え】
エ: IPコアを利用することによって,SoC全体を一から設計するよりも開発期間を短縮できる。
出典:平成31年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問13