平成30年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問6
【問題6】
Webシステムにおいて,ロードバランサ(負荷分散装置)が定期的に行っているアプリケーションレベルの稼働監視に関する記述として,最も適切なものはどれか。
WebサーバでOSのコマンドを実行し,その結果が正常かどうかを確認する。
Webサーバの特定のURLにアクセスし,その結果に含まれる文字列が想定値と一致するかどうかを確認する。
Webサーバの特定のポートに対して接続要求パケットを発行し,確認応答パケットが返ってくるかどうかを確認する。
ネットワークの疎通を確認するコマンドを実行し,Webサーバから応答が返ってくるかどうかを確認する。
【解説】
ア: WebサーバでOSのコマンドを実行し,その結果が正常かどうかを確認する。
誤り。OSのコマンド実行結果を確認する方法は,アプリケーションレベルではなく,OSレベルの監視に該当します。
イ: Webサーバの特定のURLにアクセスし,その結果に含まれる文字列が想定値と一致するかどうかを確認する。
正しい。これはアプリケーションレベルの稼働監視に該当します。Webサーバが適切に応答しているかどうかを確認する方法として,ロードバランサで一般的に使用されます。
ウ: Webサーバの特定のポートに対して接続要求パケットを発行し,確認応答パケットが返ってくるかどうかを確認する。
誤り。この方法はポートレベルの接続監視であり,アプリケーションレベルの監視ではありません。
エ: ネットワークの疎通を確認するコマンドを実行し,Webサーバから応答が返ってくるかどうかを確認する。
誤り。ネットワークの疎通確認(例: ping)はネットワークレベルの監視であり,アプリケーションレベルではありません。
【答え】
イ: Webサーバの特定のURLにアクセスし,その結果に含まれる文字列が想定値と一致するかどうかを確認する。
出典:平成30年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問6