平成29年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問21
【問題21】
ソフトウェア開発・保守においてリポジトリを構築する理由として,最も適切なものはどれか。
各工程で検出した不良を管理することが可能になり,ソフトウェアの品質分析が容易になる。
各工程での作業手順を定義することが容易になり,開発時・保守時の作業ミスを防止することができる。
各工程での作業予定と実績を関連付けて管理することが可能になり,作業の進捗管理が容易になる。
各工程での成果物を一元管理することによって,開発作業・保守作業の効率が良くなり,用語の統一もできる。
【解説】
ア: 各工程で検出した不良を管理することが可能になり,ソフトウェアの品質分析が容易になる。
誤り。リポジトリの主目的は成果物の管理であり,不良管理や品質分析は副次的な効果に過ぎません。
イ: 各工程での作業手順を定義することが容易になり,開発時・保守時の作業ミスを防止することができる。
誤り。作業手順の定義自体はプロセス管理の一環であり,リポジトリ構築の直接的な目的ではありません。
ウ: 各工程での作業予定と実績を関連付けて管理することが可能になり,作業の進捗管理が容易になる。
誤り。進捗管理はプロジェクト管理ツールの役割であり,リポジトリ構築の目的とは異なります。
エ: 各工程での成果物を一元管理することによって,開発作業・保守作業の効率が良くなり,用語の統一もできる。
正しい。リポジトリは成果物の一元管理を目的とし,効率的な作業や用語の統一に寄与します。
【答え】
エ: 各工程での成果物を一元管理することによって,開発作業・保守作業の効率が良くなり,用語の統一もできる。
出典:平成29年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問21