平成29年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問17
【問題17】
1台のクライアントと1台のサーバとの間でのFTPを用いたファイル転送では,二つのコネクションを用いてデータ転送を行う。これらのコネクションの説明として,適切なものはどれか。
二つのコネクションはデータ転送用と受領応答用に分かれており,高速な転送を行うことが可能である。
二つのコネクションはデータ転送用と制御用に分かれており,データ転送中でも制御コマンドを送信することが可能である。
二つのコネクションはデータ転送用とチェックデータ転送用に分かれており,信頼性を向上させることが可能である。
二つのコネクションはバイナリデータ転送用とテキストデータ転送用に分かれており,バイナリデータとテキストデータを効率的に転送することが可能である。
【解説】
ア: 二つのコネクションはデータ転送用と受領応答用に分かれており,高速な転送を行うことが可能である。
誤り。受領応答用という概念はFTPには存在せず,高速化との関連性もありません。
イ: 二つのコネクションはデータ転送用と制御用に分かれており,データ転送中でも制御コマンドを送信することが可能である。
正しい。FTPでは、1つは制御コネクション、もう1つはデータコネクションとして使用され、制御コネクションはデータ転送中でも制御コマンドを送信することが可能です。
ウ: 二つのコネクションはデータ転送用とチェックデータ転送用に分かれており,信頼性を向上させることが可能である。
誤り。チェックデータ転送用のコネクションはFTPの仕様に存在しません。
エ: 二つのコネクションはバイナリデータ転送用とテキストデータ転送用に分かれており,バイナリデータとテキストデータを効率的に転送することが可能である。
誤り。FTPでは、バイナリモードまたはテキストモードでデータを転送しますが、それぞれ専用のコネクションを分けて使用することはありません。
【答え】
イ: 二つのコネクションはデータ転送用と制御用に分かれており,データ転送中でも制御コマンドを送信することが可能である。
出典:平成29年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問17