平成28年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問12
【問題12】
ブラシ付きDCモータの制御方式に関する記述のうち、適切なものはどれか。
PWM制御は、スイッチングノイズを発生することがある。
PWM制御は、制御周期が長いほど安定したモータ駆動ができる。
リニア制御は、PWM制御よりも電力損失が少ない。
【解説】
ア: PWM制御は、スイッチングノイズを発生することがある。
正しい。PWM(Pulse Width Modulation、パルス幅変調)制御では、高速でスイッチングを行うため、スイッチングノイズが発生することがあります。これを低減するには、フィルタや適切な回路設計が必要です。
イ: PWM制御は、制御周期が長いほど安定したモータ駆動ができる。
誤り。PWM制御では制御周期が短いほどモータの応答性や駆動の安定性が向上します。制御周期が長いと逆に応答が鈍くなる場合があります。
ウ: リニア制御は、PWM制御よりも電力損失が少ない。
誤り。リニア制御では、電力が熱として無駄になる部分が多いため、PWM制御と比較すると電力損失が大きくなります。
エ: リニア制御は、開ループでトルクを制御できる。
誤り。リニア制御でも、トルク制御にはフィードバックが必要な場合が一般的です。開ループでは精度が十分確保できないことが多いです。
【答え】
ア: PWM制御は、スイッチングノイズを発生することがある。
出典:平成28年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問12