平成27年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問6
【問題6】
信頼性ブロック図の説明として,適切なものはどれか。
システムで発生する欠陥数の累計を時系列に示したものであり,その傾向から将来の欠陥数を推定することができる。
システムを構成する各要素の故障が,システム全体へ影響するかどうかを示したものである。
信頼性又は安全性の面から,発生が好ましくない事象について,その発生経路,発生原因及び発生確率をフォールトの木として示したものである。
設計の不完全性及び潜在的な欠陥を見いだすために,構成要素の故障モードとその上位アイテムへの影響を示したものである。
【解説】
ア: システムで発生する欠陥数の累計を時系列に示したものであり,その傾向から将来の欠陥数を推定することができる。
誤り。これは欠陥累計曲線(バグカウント)に関する記述であり,信頼性ブロック図の説明ではありません。
イ: システムを構成する各要素の故障が,システム全体へ影響するかどうかを示したものである。
正しい。信頼性ブロック図は,システムを構成する各要素の信頼性をブロックとして表現し,その要素が全体の信頼性にどのように影響するかを視覚的に示します。
ウ: 信頼性又は安全性の面から,発生が好ましくない事象について,その発生経路,発生原因及び発生確率をフォールトの木として示したものである。
誤り。これはフォールトツリー解析(FTA)の説明であり,信頼性ブロック図とは異なります。
エ: 設計の不完全性及び潜在的な欠陥を見いだすために,構成要素の故障モードとその上位アイテムへの影響を示したものである。
誤り。これは故障モード影響解析(FMEA)の説明であり,信頼性ブロック図とは異なります。
【答え】
イ: システムを構成する各要素の故障が,システム全体へ影響するかどうかを示したものである。
出典:平成27年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問6