平成25年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問11
【問題11】
開発ツールの機能の説明のうち,適切なものはどれか。
インスペクタは,プログラム実行時にデータの内容を表示する。
シミュレータは,プログラム内又はプログラム間の実行経路を表示する。
トレーサは,プログラム単位の機能説明やデータ定義の探索を容易にする。
ブラウザは,文字の挿入,削除,置換などの機能によってプログラムのソースコードを編集する。
【解説】
ア: インスペクタは,プログラム実行時にデータの内容を表示する。
正しい。インスペクタは、プログラムが実行中に内部のデータ構造や値を確認するためのツールで、デバッグ時に使用されます。
イ: シミュレータは,プログラム内又はプログラム間の実行経路を表示する。
誤り。シミュレータは、実際のハードウェアやシステム環境を模倣してプログラムの動作を再現するもので、実行経路の表示はトレーサが行う機能です。
ウ: トレーサは,プログラム単位の機能説明やデータ定義の探索を容易にする。
誤り。トレーサは、プログラムの実行経路や呼び出し履歴を記録・表示するツールで、データ定義の探索は含まれません。
エ: ブラウザは,文字の挿入,削除,置換などの機能によってプログラムのソースコードを編集する。
誤り。ブラウザは通常、HTMLやJavaScriptの動作確認やデバッグのためのツールであり、直接的なソースコード編集には使用されません。
【答え】
ア: インスペクタは,プログラム実行時にデータの内容を表示する。
出典:平成25年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問11