平成24年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問25
【問題25】
CMMIの目的として,最も適切なものはどれか。
各種のソフトウェア設計・開発技法を使って開発作業を自動化し,ソフトウェア開発の生産性の向上を図る。
製品やサービスについて,組織が開発と保守のプロセスを改善するのを助ける。
ソフトウェアライフサイクルを,主,支援及び組織に関する三つのライフサイクルプロセスに分けてアクティビティを定め,ソフトウェアプロセスの標準化を図る。
特定の購入者と製作者の間で授受されるソフトウェア製品の品質保証を行い,顧客満足度の向上を図る。
【解説】
ア: 各種のソフトウェア設計・開発技法を使って開発作業を自動化し,ソフトウェア開発の生産性の向上を図る。
誤り。CMMIの目的は特定の技法やツールの導入ではなく,プロセスの改善を支援することです。
イ: 製品やサービスについて,組織が開発と保守のプロセスを改善するのを助ける。
正しい。CMMI(Capability Maturity Model Integration)は,組織がプロセスを改善し,製品やサービスの品質向上を目指すためのフレームワークです。
ウ: ソフトウェアライフサイクルを,主,支援及び組織に関する三つのライフサイクルプロセスに分けてアクティビティを定め,ソフトウェアプロセスの標準化を図る。
誤り。これはソフトウェアプロセス標準化の考え方ですが,CMMIの主目的ではありません。
エ: 特定の購入者と製作者の間で授受されるソフトウェア製品の品質保証を行い,顧客満足度の向上を図る。
誤り。CMMIは品質保証そのものではなく,プロセス改善を通じて品質を向上させることを目的としています。
【答え】
イ: 製品やサービスについて,組織が開発と保守のプロセスを改善するのを助ける。
出典:平成24年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問25