平成24年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問17
【問題17】
マイコンを使用し、図に示す回路で8桁の7セグメントLEDをダイナミック駆動によって表示する場合、ポートの使い方として適切なものはどれか。ここで、各LEDはカソードコモンとする。
【解説】
ダイナミック駆動において、各桁の7セグメントLEDを順次切り替えながら表示する仕組みが採用されます。各LEDがカソードコモンであるため、以下の要点が重要です:
1. カソードコモンの特徴
– カソードコモンのLEDは、選択信号としてカソードをLowに設定する必要があります。
– Highにすると、電流が流れずLEDが点灯しません。
2. 選択信号とデータ出力信号の割り当て
– 選択信号は各桁のLEDを有効化するために用います。
– データ出力信号は、点灯させるセグメントのパターンをLEDに送信します。
ア: ポートAを選択信号(High)にし、ポートBをデータ出力ポートとする。
誤り。カソードコモンでは選択信号がLowでなければなりません。
イ: ポートAを選択信号(Low)にし、ポートBをデータ出力ポートとする。
誤り。問題の記述から、ポートBがカソード側で選択信号を制御するのが適切です。
ウ: ポートBを選択信号(High)にし、ポートAをデータ出力ポートとする。
誤り。選択信号がHighではカソードコモンのLEDは点灯しません。
エ: ポートBを選択信号(Low)にし、ポートAをデータ出力ポートとする。
正しい。ポートBをLowにすることでカソードコモンのLEDが選択され、ポートAからデータを出力する形が最適です。
【答え】
エ: ポートBを選択信号(Low)にし、ポートAをデータ出力ポートとする。
出典:平成24年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問17