平成24年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問14
【問題14】
PC又は組込み機器のクロックジェネレータにSSCG(Spread Spectrum Clock Generator)が用いられることがある。この効果として適切なものはどれか。
クロックの波形を正弦波に近づけ高調波を減らす。
【解説】
SSCG(Spread Spectrum Clock Generator)は、クロック信号の周波数をわずかに変化させて拡散させることで、電磁放射ノイズのピークを低減する技術です。この技術の主な目的は、放射ノイズのエネルギーを広範囲に分散させ、特定の周波数帯でのノイズ影響を抑えることです。
ア: クロックからの放射ノイズの影響を低減する。
正しい。SSCGの主要な目的であり、放射ノイズを分散させることで影響を低減します。
イ: クロック周期の精度を上げる。
誤り。SSCGは周波数を変動させるため、周期精度が上がるわけではありません。
ウ: クロックのジッタを抑える。
誤り。ジッタ(周期の揺らぎ)を直接抑えるものではありません。
エ: クロックの波形を正弦波に近づけ高調波を減らす。
誤り。SSCGは波形の形状を正弦波に近づける機能ではありません。
【答え】
ア: クロックからの放射ノイズの影響を低減する。
出典:平成24年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問14