平成23年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問3
【問題3】
バスプロトコルに関する記述のうち,適切なものはどれか。
バスアービタがバスの調停を行い,調停の結果,使用権を取得した装置がバスを使用する。
バススレーブがアドレスを出力して,転送相手の装置及びその装置内の転送対象を指定する。
バススレーブは,バスを使用したデータ転送が終了すると,各信号線の駆動を停止する。
バスマスタが,バスを時分割で使用するように調停を行うことによって,複数の装置がバスを使用できる。
【解説】
ア: バスアービタがバスの調停を行い,調停の結果,使用権を取得した装置がバスを使用する。
正しい。バスアービタ(Bus Arbiter)は、複数のバスマスタがバスを使用したい場合に調停を行い、使用権を取得した装置がバスを利用する仕組みを提供します。
イ: バススレーブがアドレスを出力して,転送相手の装置及びその装置内の転送対象を指定する。
誤り。アドレスを出力して転送相手を指定するのはバスマスタの役割です。
ウ: バススレーブは,バスを使用したデータ転送が終了すると,各信号線の駆動を停止する。
誤り。データ転送終了後に信号線の駆動を停止するのはバスマスタの制御によります。
エ: バスマスタが,バスを時分割で使用するように調停を行うことによって,複数の装置がバスを使用できる。
誤り。時分割の調停はバスアービタの機能として行われます。
【答え】
ア: バスアービタがバスの調停を行い,調停の結果,使用権を取得した装置がバスを使用する。
出典:平成23年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問3