平成23年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問2
【問題2】
セットアソシアティブ方式のキャッシュメモリを含めたメモリシステムの平均メモリアクセス時間を短縮するために行う対策のうち,ライト時のミスペナルティを増加させるものはどれか。
【解説】
ア: ウェイ数を増加させる。
誤り。ウェイ数を増加させると、ヒット率の向上が期待されるため、平均メモリアクセス時間は短縮されますが、ライト時のミスペナルティとは無関係です。
イ: エントリ数を増やす。
誤り。エントリ数を増やすとキャッシュの容量が増加し、ヒット率の向上が期待されますが、ライト時のミスペナルティには影響を与えません。
ウ: 仮想アドレス変換時間をなくす。
誤り。仮想アドレス変換時間を削減することはアクセス時間全体の短縮につながりますが、ライト時のミスペナルティの増加には関係しません。
エ: ブロックサイズを大きくする。
正しい。ブロックサイズを大きくすると、キャッシュの効率が向上する場合がありますが、一度のライト時に転送するデータ量が増えるため、ミスペナルティが増加する可能性があります。
出典:平成23年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問2