平成22年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問24
【問題24】
実験計画法を利用したテストデータ作成方法として,適切なものはどれか。
効率よくテストするために,直交表を用いてテストデータを作成する。
データを,同じ特性をもつ幾つかのグループに分割し,各グループの境界値をテストデータとする。
データを,同じ特性をもつ幾つかのグループに分割し,各グループの代表値をテストデータとする。
入力と出力を洗い出し,その間の因果関係を一定の規約によってグラフ化し,このグラフから作成した決定表に基づいてテストデータを作成する。
【解説】
ア: 効率よくテストするために,直交表を用いてテストデータを作成する。
正しい。実験計画法では直交表を使用して,効率よく組み合わせを網羅する方法が一般的です。これは要因の組み合わせを効果的に分析し,最小限のデータセットで十分なカバレッジを得ることを目的とします。
イ: データを,同じ特性をもつ幾つかのグループに分割し,各グループの境界値をテストデータとする。
誤り。これは境界値分析に該当し,実験計画法とは異なる手法です。
ウ: データを,同じ特性をもつ幾つかのグループに分割し,各グループの代表値をテストデータとする。
誤り。これは同値分割に該当し,実験計画法とは異なります。
エ: 入力と出力を洗い出し,その間の因果関係を一定の規約によってグラフ化し,このグラフから作成した決定表に基づいてテストデータを作成する。
誤り。これは決定表に基づくテストデータ作成であり,実験計画法ではありません。
【答え】
ア: 効率よくテストするために,直交表を用いてテストデータを作成する。
出典:平成22年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問24