平成21年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問22
【問題22】
事象駆動(イベントドリブン)プログラムの開発に際して行う事象応答分析の説明として、適切なものはどれか。
システム化の対象を実体と関連を用いてモデル化し、その構造を分析する。
システムの改善案を検討する場合などに、ある事象について思いつく様々な着想を図にまとめ、参加者がこれを基に別の視点に立った新しい発想を生み出す。
発生した事象に対して、システムが応答する一連の動作を分析する。
四つの要素(データ、情報、機能及び条件)の相互関係を定義し、システムの機能を入力データ及び出力情報の両面から分析する。
【解説】
ア: システム化の対象を実体と関連を用いてモデル化し、その構造を分析する。
誤り。これはER(エンティティ・リレーション)図などを用いたデータモデリングの説明であり、事象応答分析ではありません。
イ: システムの改善案を検討する場合などに、ある事象について思いつく様々な着想を図にまとめ、参加者がこれを基に別の視点に立った新しい発想を生み出す。
誤り。これはブレーンストーミングやアイデア創出プロセスの説明であり、事象応答分析ではありません。
ウ: 発生した事象に対して、システムが応答する一連の動作を分析する。
正しい。事象応答分析とは、発生した事象(イベント)に応じてシステムがどのように動作するかを分析し、イベントドリブンシステムの設計に役立てるものです。
エ: 四つの要素(データ、情報、機能及び条件)の相互関係を定義し、システムの機能を入力データ及び出力情報の両面から分析する。
誤り。これはデータフロー図(DFD)や構造化分析の説明であり、事象応答分析ではありません。
【答え】
ウ: 発生した事象に対して、システムが応答する一連の動作を分析する。
出典:平成21年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問22