平成21年度春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問19
【問題19】
スパムメールの対策として、あて先ポート番号25番のメールに対しISPが実施するOP25Bの説明はどれか。
ISP管理外のネットワークからの受信メールのうち、スパムメールのシグネチャに該当するメールを遮断する。
動的IPアドレスを割り当てたネットワークからISP管理外のネットワークに直接送信されたメールを遮断する。
メール送信元のメールサーバについてDNSの逆引きができない場合、そのメールサーバからのメールを遮断する。
メール不正中継の脆弱性をもつメールサーバからの受信メールを遮断する。
【解説】
ア: ISP管理外のネットワークからの受信メールのうち、スパムメールのシグネチャに該当するメールを遮断する。
誤り。これはスパムメールの内容検査に基づく対策であり、OP25Bの仕組みではありません。
イ: 動的IPアドレスを割り当てたネットワークからISP管理外のネットワークに直接送信されたメールを遮断する。
正しい。OP25B(Outbound Port 25 Blocking)は、動的IPアドレスから直接ポート25番を使用して送信されるメールをブロックし、不正なスパムメールの送信を防ぐ仕組みです。この方法により、正当なメールはISPのSMTPサーバを経由するように強制されます。
ウ: メール送信元のメールサーバについてDNSの逆引きができない場合、そのメールサーバからのメールを遮断する。
誤り。これはDNSの逆引き検査によるスパム対策であり、OP25Bの仕組みとは異なります。
エ: メール不正中継の脆弱性をもつメールサーバからの受信メールを遮断する。
誤り。これはメールサーバの不正中継を防ぐための対策であり、OP25Bとは関係ありません。
【答え】
イ: 動的IPアドレスを割り当てたネットワークからISP管理外のネットワークに直接送信されたメールを遮断する。
出典:平成21年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前II 問19